フェルメールの故郷 デルフト
先日、何気なくVeohでテレビ番組を検索していたらフェルメールに関する番組を発見。TBSの世界芸術ミステリー『フェルメールの暗号 ~光の天才画家の作品と生涯の謎を解く~』です。上野のフェルメール展の関連だろうなと思いながら見てみましたが、コメンテーターの歯の浮くようなコメントは見ていて恥ずかしかったものの、内容は興味深かったですね。特に、あのヒトラーがフェルメールの絵に心酔していたとは全く知らず、彼が画家として成功していたら、ナチスドイツは、そして世界大戦の歴史はどう変わっていたのだろうかと思わずにはいられませんでした。
そんなテレビ番組に感化され、昨日はフェルメールの生まれ故郷のデルフトに行ってきました。どうしても「デルフトの眺望」を描いた場所に行ってみたくなったのです。
デルフトは小さな村というイメージだったのですが、なかなか大きな街ですね。旧市街はかなりの人混み。最初に市庁舎を見てみましたが、こちらも立派。
広場を挟んで向かいには新教会。この辺りが旧市街の中心地です。観光局で地図をもらって、旧教会に行ってみました。
番組で、旧教会にはフェルメールのお墓があると紹介されていたので、是非見てみねばと思っていました。ヨーロッパのお墓というと、日本のような墓地もありますが、教会の床下に埋葬され、床に墓標のように彫刻されたものもあります。この教会はそんなお墓が多く、立派な家紋や装飾を施した「床」がありました。
やっと見つけたフェルメールのお墓は名前と生没年を記した小さなものでした。有名な画家なのでつい派手なものを想像してしまいましたが質素そのもの。意外でした。
次に向かった先はフェルメール・センター。ここにはフェルメールの全作品のレプリカが展示してあるとのことで、それぞれを見比べるいいチャンスと思い訪問しました。年代順に並べられ確かに対比しながら鑑賞はできたのですが、やはり本物とレプリカは全く違いますね。しかも精巧なレプリカならまだしも・・・。改めて本物の素晴らしさを実感してしまいました。
フェルメール・センターを出て街をぶらぶらと散策していると花市があったり骨董市があったり。また、昔ながらのレンガ造りの家並みと運河、フェルメールが暮らした当時の姿が垣間見れました。
街を歩いて見つけたものはストロープ・ワッフルのスタンド。ワッフルというとベルギーワッフルでお馴染みですが、ここオランダではストロープ・ワッフルが名物で、味も食感もベルギーのものとは全く違います。直径10センチくらいの大きな円形で薄くて硬めの生地が2枚。これらの生地の間にストロープ:糖蜜=キャラメルを挟んで出来上がり。これで一つ1ユーロだったので、お値打ち品ですね。ベルギーワッフルとは違うものの、これはこれで美味しいワッフルでした。
最後に「デルフトの眺望」のロケ地? 城壁がなくなったり、新しい建物が建ったりと、残念ながら400年前の情景はほとんど見られませんでしたが、唯、運河の水面と教会の尖塔が少しばかり雰囲気を残していました。もともと同じ風景が残っているとは思っていませんでしたので、頭に焼き付いた「デルフトの眺望」を、かつてこの場所でフェルメールが描いたのかと思うと、なかなか感慨深いものでした。
今回の旅は急に思い立って、下調べをしていなかった割には充実したものでした。一つ残念なことは、番組で紹介されていた「フェルメールが生活していた頃からあったというパン屋さん」を発見できなかったこと。「牛乳を注ぐ女」に描かれているようなパンを、当時のレシピで作って売っているそうです。牛乳に浸さないと食べられないくらい硬いそうですが、食べてみたかった~。
| 固定リンク












コメント